精選版 日本国語大辞典 「嗚呼」の意味・読み・例文・類語
ああ【嗚呼】
〘感動〙
※釈日本紀(1274‐1301)二三「阿々 私記曰咲声也」
② ものごとに感じて、驚き、悲しみ、喜び、疑問などを表わすことば。
③ 相手に不承知・不服であることを示す返事のことば。多く、狂言で用いる。承知した場合には「おお」「はあ」などと言う。
※虎寛本狂言・縄綯(室町末‐近世初)「『何の役に立ぬやつの。すっこんで居おろ』『アア』」
④ 相手に呼び掛けるときのことば。
※光悦本謡曲・安宅(1516頃)「ああ暫く、あわてて事を為損ずな」
⑤ 相手の話し掛けに対して同意して答えるときのことば。
※寛永刊本蒙求抄(1529頃)四「人が物を問ふにと云たれば、ああそれもようさうと、かう云たぞ」
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